フィンランドの首都・ヘルシンキに国連が社会的インパクト投資イニシアティブのオフィスを開設しました。
UN Social Impact Investing Initiative opens Helsinki office
オフィスを構えたUnited Nations Office for Project Services(UNOPS=国連プロジェクトサービス機関)のThe Social Impact Investing Initiative (S3I=社会的インパクト投資イニシアティブ)は開発途上国での持続可能な開発目標(SDGs)を進めるためのプログラムです。
ヘルシンキを拠点にとし、再生可能エネルギー、手ごろな価格の住居、健康の3つのセクターへの取り組みが行われる予定です。
今回の国連の誘致についてヘルシンキ市長Vapaavuori氏はこの記事の中で「国際的なネットワークがあり、グローバルな組織に優れた環境を提供する都市としてのヘルシンキ」を都市戦略の目標としていることを語っています。
国連機関の誘致も、その国や都市の存在感を示すことにつながるという事例のようです。
UNOPSとは
国連もたくさんの機関があるので、「UNOPSは初めて聞いた」という方もいるのでは。日本の国連広報センターのサイトで詳しい説明が掲載されていますので抜粋して、紹介します。
国連プロジェクトサービス機関は、国連システムとそのパートナーが必要とする人々のために平和構築、人道活動、開発活動をより効果的に進められるようにその能力を拡大することを使命とする。UNOPSの支援の下にパートナーは3つの主要な領域、すなわち、持続可能なインフラ整備、持続可能な調達、持続可能なプロジェクト管理の領域でおよそ10億ドル相当のプロジェクトを実施する。そのサービスは南スーダンでの道路建設の管理からハイチの住宅建設、アルゼンチンの教育用コンピューターの調達にまで及ぶ。支援は個々のパートナーのニーズに合わせ、独立した取引サービスから長期的な開発管理まで、必要とするものはすべて提供する。UNOPSは支援するプロジェクトの一層の経済、社会、環境の持続性を確保するために政府や共同体と緊密に連携して活動する。デンマークのコペンハーゲンに本部があり、地域事務所、国別事務所はネットワークでつながっている。UNOPSの支援は80カ国以上の国々に及んでいる。
国際連合広報センター「国連プロジェクトサービス機関」より抜粋
https://www.unic.or.jp/info/un/unsystem/other_bodies/unops/