私がギリシャに行く理由 Long-Lasting Dreams Come True

ギリシャ

8月16日から9月1日までギリシャに行きます。いま、羽田空港でこのブログを書いています。

私は両親とも仕事をしていたので、学校帰りは祖父母が切り盛りしていた洋品店兼住居に預けられていました。

祖父母の店の近くに弘前文化会館があり、そこで上映されているプラネタリュ―ムに魅了されました。

プラネタリウムのプログラムが変わるごとに、お金を握りしめて、足を運んでは遠い、遠い宇宙に思いをはせていました。

同時にギリシャ神話のものがたりに引き込まれ、昼間は児童向けのギリシャ神話の本を読み、夜には星座早見表を片手に近くの公園に通っては夜空を見上げていました。

18歳で地元弘前を離れてから、”意識して星を見ること”を忘れていました。

 

2002年だったと思います。カンボジアのプーサット州ヴィルヴェーン郡にある村に泊まりました。その村は夜になると電気が通らなくなります。

汗を流すため外に置かれた桶に入った水を浴びながら空を見上げたときに、真っ暗な中に光り輝く満天の星空に目を奪われました。

「ギリシャに行きたいな」

ふと、小さい頃の気持ちがよみがえってきたのです。

 

どうせなら誕生日をギリシャで迎えたい。そう思い、2003年3月にギリシャに行くことにしました。

カンボジアの首都プノンペンから、タイのバンコクを経由してギリシャ・アテネに行くルートでした。

ラッキーなことに、タイ航空のマイルがたまっていたので、アテネまでの往復が無料になりました。(2002年はアメリカに修士論文の発表に行ったので、それでマイルがたまった模様)

ワクワクしながらギリシャに行く日を待っていたのですが、2003年3月20日にイラク戦争が起きました。アメリカをはじめとする連合軍がイラクへ武力行使し、フセイン政権が崩壊します。

タイ航空のバンコクからアテネまでの空路を見ると、イラクのそばの上空を飛んでいました。

戦争が起こり地上では苦しんでいる人たちがいるその上を悠々と飛び越え、観光をする気持ちになれない。

3月21日、私はギリシャ行きのチケットをキャンセルしました。

 

あれから16年の月日が経つのですね。

 

なんとなく、いま、長期で旅行できるのが今年なのかもしれないと思ったとき、「あのとき行けなかったギリシャに行こう」

そんな気持ちがわいてきました。

お盆に実家のある弘前市に帰って車を運転していたら改装工事をしている文化センターが目に入ってきました。大規模な改修のようですがプラネタリウムは引き続き上映されているようです。

そして実家の物置には、親にわがままを言って買ってもらった天体望遠鏡がありました。

天体望遠鏡をギリシャまで持って行くことはできませんが、こうやって小さい頃に心を寄せていた国に、行けるのは夢のようです。

今回は首都アテネを中心に、エーゲ海の島々をめぐる予定です。観光をしつつも、ホテルでゆっくりと過ごし日本から持ってきた本を読んだりリラックスする時間を取りたいと思っています。

ギリシャのたびの記録はこちらのブログに残していきますので、どうぞご覧ください!

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