ロサンゼルスの郊外にあるハリウッドに車を走らせる。アメリカに来て最初のドライブだ。
ここはミーハーにハリウッドドライブといこう。
出国した時、日本は暑かった。快晴というより、曇り空。湿気もあり、外で立っているだけでじわっと汗ばんでくる。そんな天気。
カリフォルニアの空は雲一つない。空気がカラッとしている。
太陽の光をさえぎるバリアーはなにひとつなく、ロサンゼルスの地にさんさんと降り注いでくる。
運転席の窓側にある私の左腕がじんとする。カリフォルニアの太陽に焼かれているのかな。
カーブを曲がると、フロントガラスの真正面に大きな太陽が現れた。
まぶしくて目を開けていられない。目を細めながらそろそろと運転する。
サングラスが、アメリカで最初の買い物になりそうだ。
100年以上前、アメリカの映画産業は経済の中心地でもあるニューヨークやシカゴで盛んだった。
ただ天気が悪く、撮影できる時間が限られているため、日が長く、太陽が光り輝いているカリフォルニアに移る映画会社が増えていったという。
太陽は自然のスポットライトだ。
銀幕のスターたちも、駆け出しのころはまばゆいばかりのハリウッドの太陽の光の中で、舞台の真ん中に立つ自分を想像し、時にはステップを踏みながらこの道を歩いたに違いない。
人が土地をつくるけど、その土地が持つ雰囲気が人をつくるのかもしれない。
ハリウッドにはスポットライトが似合う。それも焼き尽くすような太陽くらい光り輝き、熱を帯びたスポットライトが。
すべての人が、スポットライトの下で、自分の人生の主役になれますように。
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