【本の話WEB】奇跡じゃない、ごく普通の本屋として 陸前高田・伊東文具店

今週末は、岩手県陸前高田市におります。

3月14日(土)に図書館総合展in一関があり、その次の日に宮城県気仙沼市と岩手県陸前高田市を回るバスツアーのアレンジを担当しています。このツアーでは両市の図書館を回ることになっております。

今回時間の関係で組み込めなかったのですが、ぜひ知っていただきたいのが、地元でがんばる本屋さんです。

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移転前の伊東文具店

町中のショッピングセンターであるリブルの中に入っていた「ブックランドいとう」が流出し、社長ご夫婦やご長男、従業員の方が犠牲となりました。
 
震災から1カ月後には、遺志を継いだご家族が文房具売り場を再会させます。私は2011年4月から陸前高田市に入るようになりましたが、車で走っていた時に見つけた「伊東文具店」の看板に驚き、同時に書き残すというペンを売るお店が再開したことに喜んだものです。
 
2011年12月中旬には「本屋を続けよう」と、プレパブのお店をオープンさせました。上の写真は、2012年3月に再会してから4カ月目の伊東文具店の写真です。

 

以前、大船渡市の図書館の方に、
 
図書館の役割の一つに地元の書店の保護があります
 
という言葉をいただきました。
 
陸前高田市の図書館建設の話が出始めるようになりました。市立図書館が完全再開をした時に、書店や出版業界に元気がなければ悲しいことです。
 
地元の書店から購入するのも、私たちユーザーの大切な役割だと感じています。

 

本の話WEBで本屋さんに関する記事を連載している小寺律さんから岩手県沿岸部の本屋さんについて教えてほしいという連絡をいただきました。

その後、なんと陸前高田市まで行って取材をしてくれました。

   奇跡じゃない、ごく普通の本屋として 陸前高田・伊東文具店

この記事の中に、陸前高田市を訪問した人たちが以前は本をたくさん買ってくれたという記述がありました。

震災関係の本は、文具売り場に震災関連グッズと合わせて陳列している。

以前、もっと道路沿いに仮設店舗があったときは、視察ツアーなどでいらっしゃる県外の方が多く、記録写真集のような本が売れたというが、今は落ち着いて、震災関連本の売り場もだいぶ縮小している。

ぜひ東北を訪れる時は、地元の本屋さんへお立ち寄りください。

その土地のことが分かる本が、置かれています。

取材協力ができて嬉しいです。これからも東北、本のこと、ぜひお声がけください。一緒に盛り上げてまいりましょう。

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