クラウドファンディングの成功の鍵は「最後まであきらめないこと」

ファンドレイジング

「クラウドファンディングのプロジェクトの成功の秘訣はなんですか」と聞かれることが多々あります。

そんな魔法のようなテクニックはなく、

  • 公開したプロジェクトページのURLとプロジェクトにかける思いや内容を、メールやメッセンジャーなどを通じて知り合いに伝え、支援・応援のお願いをすること
  • 日々、想いや活動の内容、目指している未来を伝える新着記事をアップすること
  • アップした新着記事をFacebookやTwitterなどで発信すること
  • FacebookやTwitterなどで発信した記事をシェアすること、シェアしてもらうようにメンバーや知人にお願いすること
  • そのための準備をプロジェクト公開前から行うこと←ココが大切

を日々やることしかありません。

ただ、長年クラウドファンディングのキュレーターをされている方が言っていた

「プロジェクトが成功するか否かは、実行者があきらめるか、あきらめないかできまる」

は、その通りだと思う瞬間に何度も立ち会っています。

数字が伸びないときでも、あきらめずにメッセージを発信しているプロジェクトは最後の3日に脅威の追い上げを見せることがあります。

宮城県気仙沼市で活動をするNPO法人浜わらすが事務局をしていた「本吉夢プロジェクト」の「この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催!」のクラウドファンディングのプロジェクトは終了の3日前は目標金額まで100万円くらい足りていませんでした。

この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催! - クラウドファンディング READYFOR
東日本大震災から9年ぶりに気仙沼市本吉町にある小泉海水浴場がオープン!子どもたちと一緒に、あの活気いっぱいの海の家を再開させる海フェスを開催したい!-クラウドファンディングREADYFOR

今回、浜わらすの事務所でスタッフと話をしたとき、そのときのことを話してくれました。

「みんなあきらめの気持ちになって、中にはクラウドファンディングなんて最初から無理なんだよという人もいた。それを聞いて、逆に燃えた」

そして終了の直前まで、想いを込めたメッセージを発信し続けました。

【4日前】

あの日から / この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催! - クラウドファンディング READYFOR
2011年3月11日立ってられないほどの揺れが襲った時、私は家に居ました。扉が開かず閉じ込められ、窓を割って外に出ました。これはヤバいと本気でそう思いました。波が全てを押し流していく様子は、当時なぜか無音だったのを覚え...

【3日前】

【残り3日!】正直な想い。それでも海フェスを開催する理由 / この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催! - クラウドファンディング READYFOR
震災当時は、海の見える小泉中学校は、総勢500名が寝食を共にする避難所でした。住居が流されてしまった方々はもちろん、子どもたちもたくさん避難していました。子どもたちを含め、誰も海の話をしていませんでした。海が一望できるその...

【2日前】

【あと2日!】SCKも全力で海フェスを応援!! / この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催! - クラウドファンディング READYFOR
【あと2日!】SCKガールズのみんなからメッセージをいただきました!これまでに、ご支援、シェアをいただき、本当にありがとうございます!!気仙沼のご当地アイドル産地直送気仙沼少女隊SCKGIRLSのみんなも海フェスに参加...

【前日】

【いよいよ明日まで!】「未来を、ギフトしたい!」 / この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催! - クラウドファンディング READYFOR
プロジェクトもいよいよ明日までとなりました。「はまわらす」顧問の佐藤です。子どもの頃、ビーチと言えば小泉海岸でした。夏になるのが楽しみで待ち遠しくて海開きを指折り数えて待っていました。遠くまで続く白砂のビーチ。軒を並べる海...

【当日】

【子どもたちの想いを応援することが、生かされた私たちの責任】 / この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催! - クラウドファンディング READYFOR
浜わらすのひっこです。これまでのご支援、シェアのご協力、本当にありがとうございます!皆さんからのご支援、応援のメッセージ、毎日毎日、目を通しながら、胸がいっぱいになっています。5月28日から始まったクラウドファンディングも1...

【当日のプロジェクト終了3時間前】このときで90%

【本日最終日!90%突破!!】「未来へ繋ぐ想い」 / この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催! - クラウドファンディング READYFOR
最終日、大変有り難いことに、気仙沼や県外からも応援をいただき、怒涛の追い上げ中です!これまでもご支援や、シェアなどご協力いただき、ありがとうございます。NPO法人浜わらす代表の笠原一城です。海フェスに向けて、高校生を中心に色...

【当日!残り30分】ここで達成の報告!

【御礼】そして、残り30分! / この夏、震災後初の海開き!気仙沼の高校生企画 海フェス開催! - クラウドファンディング READYFOR
本吉夢プロジェクト委員会海フェスプロジェクトうみや代表鈴木宗一朗です。皆さんのおかげで、見事150万円無事達成しました!今もなおご支援をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ここまで色々ありましたが、皆様の応援、シェアのご...

終了3日前に目標金額達成のために100万円以上も必要だと、「どうせだめだ」とあきらめてしまうかもしれません。

でも、最後まであきらめない真剣な姿勢に人は心を打たれ応援したくなるものです。

実際、最後の最後に大口支援が多く入ってきたそうです。

5万円以上の大口支援を出すかどうかは支援者側も悩むもの。その背中を押してくれるのは実行者の本気度だったりします。

それはクラウドファンディングだけの話ではありません。

「数字が動かないときでもあきらめないこと」「情報の発信の手を止めないことこと」そして「メンバーが総力戦で臨むこと」が成功への鍵だと信じています。

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