明治大学で行われている図書館員のためのブラッシュアップ講座Ⅻの講師を務めました。
今回のテーマは「地域活性化に向け知識を広め、技能を高めよう」
司書の資格を有する方、あるいは図書館員としての実務経験1年以上の方が対象の講座です。
地域の情報と文化の拠点として、図書館が進むべき道を見据えて、今期はトピックのひとつとして、医療健康情報サービスに焦点をあてました。内外の実践例を参考に、自身の図書館では、何ができるか、考える機会のひとつとしてください。
地域のために、図書館は何ができるか、受講生仲間とともに考え、実践してくださることを期待しています。
昨年は「図書館は、国境をこえる」と題して、海外で行っている図書館活動についてプレゼンしました。
今回は、昨年受講した方たちもいらっしゃるということで、プレゼンの内容を大きく変えての講義となりました。
演題は
ゼロから図書館プロジェクトを作る
としました。
公共図書館や学校図書館でお仕事をされている司書の方がほとんどだと思いましたが、NPOなど民間が海外や緊急救援の現場で図書館関連のプロジェクトを始めるケースもあります。
その際に、どのようにプロジェクトは形成されていくのか、どのような姿勢を持って臨むべきか、東日本大震災後に立ち上げた移動図書館のプロジェクトを事例にプレゼンをさせていただきました。
具体的に言うと
難民キャンプで図書館の事業を始めた理由
緊急救援時における10カ条
東日本大震災後の移動図書館プロジェクトの立ち上げを時系列で追う
図書館プロジェクトを始める際に必要な4つの要素
ゼロから始めたプロジェクトを知ってもらうために必要な広報の視点
プロジェクトと資金調達(ファンドレイジング)
を1時間半の中でお話しました。
ちょっと欲張りすぎて広報やファンドレイジングのところは、急ぎ足になってしまいましたが。
受講していた知り合いの司書さんがの書き込みに「鎌倉さんのプレゼン素晴らしかった。1時間半、あっという間でした。」と書いてくれてちょっとほっとしております。
外に出ると、強くて冷たい風が。
皆さん、どうぞご自愛くださいませ。
こちらの本のがプレゼンの内容となっています。
■走れ!移動図書館~本でよりそう復興支援■