音声配信のstand.fmで「ファンドレイザー(資金と仲間集め人)の仕事」という番組を始めました。
第10回目の配信は「クラウドファンディングのスタートのタイミングはいつがベスト?」という話です。
なんともう10回目なのですね。びっくり。
これからもファンドレイジングのことを伝えていきます。
今日の配信も、どうぞお聞きください。
クラウドファンディングのスタートのタイミングはいつがベスト?
こんにちは。ファンドレイザーの鎌倉幸子です。この番組ではファンドレイジング(資金調達となかまを増やすこと)についてお伝えしていきます。
今日は「クラウドファンディングのスタートのタイミングはいつがベスト」という話です。
さて「クラウドファンディングの準備にどれだけ時間をかけたらよいの」「公開まで何週間くらい準備をしたらよいの」と聞かれます。
「公開のタイミングは、実行者はもちろん、関わっているメンバー全員がスタートすることに迷いがなくなったとき」と私は答えています。
私が去年お手伝いした、Readyforを使ったクラウドファンディング「映画「X年後」第3弾、被曝問題をテーマにアメリカ上映へ!」はキックオフ会議から公開まで1年半かかりました。
こちら1946年から1962年まで太平洋で行われた核実験について伝えるドキュメンタリー映画です。
キックオフ会議のとき、実行者の方は「この映画をつくるといっても、誰も応援してくれないのではないか」と不安を抱えていらっしゃいました。
そして2020年になると新型コロナウイルス感染症が日本でも拡大します。こんなときに新型コロナウイルス感染症と関係のない映画の話をしても大丈夫かと思い、実行者さんはやはり足踏みをしておりました。
でもある日、2020年5月か6月かに「いまだからやらねば」「伝えねば」「残さねば」とスイッチがオンになり、そこから一気に準備をし、2020年9月にプロジェクトページを公開しました。
結果、596人もの方から目標金額の1000万円を超える1352万円が集まり達成。スイッチが入ってからはもう、「猪突猛進」でした。
このとき改めて実感したのはクラウドファンディングのプロジェクトのスタートは「実行者はもちろん、関わっているメンバー全員がスタートすることに迷いがなくなったとき」にやるべきであるということ。
緊急救援の事業は準備の時間かかけられませんが、早く命を救いたい、復旧・復興させたいという思いが固いのであればそれは「迷いがない状態」と言えます。
準備期間の短さ、長さではなく、「迷いがあるかないか」で判断してください。
「そんな感じで付き合っていたら、時間だけが食われて、お金にならないじゃないか」といわれます。私は、クラウドファンディングの準備に関する着手金を一切取っておらず、成功報酬のみなので、準備に時間がかかればかかるほど、自分の時間とかの持ち出しが増えるのは事実ですが、納得感を持ってスタートしたプロジェクトの伴走をする方が、「こんなはずじゃなかった」と途中でメンバーが言い始めて内部分裂するよりも、ずっと楽なので、そうしています。
今日もお聞きいただきありがとうございました。
調達したお金で、集まった仲間たちと一緒に、たくさんの挑戦ができる世界になってほしいです。
実行者はもちろん、関わっているメンバー全員がスタートすることに迷いがなくなったときがスタートのタイミングです。
ファンドレイザーの鎌倉幸子でした。