冬の足跡が聞こえる。でも、きっとくる「春を数える」

長野県上田市。上田駅から電車に乗ったところに別所温泉があります。

ちょっと足を伸ばそう。温泉で足も伸ばそう。

今日は、いいお天気。

冬の到来の前の、ひと時の、安らぎ。

冬になると松の葉は、黒に近い色になる気がする。

なぜだろう。

この時期に買ってしまったのが、この一冊。(それも佐賀で)

今から春の訪れが待ち遠しい。

また寒くて、暗くて、長い冬だったほうが、ある日膨らんでいる木の芽とか、つららからポツポツと落ち始めた水滴とか、まぶしい色を放つ太陽の光を見た時の感動は大きい。

さて、この『春の数えかた』(新潮文庫)は動物行動学の権威である日高敏敏隆さんのエッセー集です。

  • 虫たちはどうやって春がくるのを察知するの?
  • なぜ、同じ種類の花の背丈は同じなの?
  • 虫たちはどうやってメスを見つけるの?
  • ハヤブサはどうやってニューヨークに住み着いたの?
  • 夏の暑さが秋になっても続いている中で、ハスが毎年同じ時期に枯れるのはなぜ?

そんな疑問に答えてくれます。

また読みながら感じたこと。

植物も動物も種を残すために必死で生きている。今の形や動きになっているのは「進化」(適応?)したからだ。急激な自然破壊などが起きると、ついてはいけなくなり滅びてしまうかもしれない。世界はパズルのピースが絶妙なバランスを取り保っている気がする。そのピースが急になくなると、絵は完成しない。

日高 敏隆 新潮社 2005-01-28
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