音声配信のstand.fmで「ファンドレイザー(資金と仲間集め人)の仕事」という番組を始めました。
第8回目の配信は「<効果絶大>クラウドファンディングはスタート前のプロセスをオープンにしよう」です。
どうぞお聞きください!
こんにちは。ファンドレイザーの鎌倉幸子です。この番組ではファンドレイジング(資金調達となかまを増やすこと)についてお伝えしていきます。
今日の放送は「クラウドファンディングのスタート前のプロセスをオープンにしてみよう」というお話をします。
クラウドファンディグでよくみられるのが、公開された日に「クラウドファンディングの挑戦が今日から始まりました。支援をお願いします」というもの。公開日にお伝えいただけるのはまだよい方かな。
ときには、終了3日前に、目標としている額から足りていないためか「あと3日で50万円集まらなければ達成しません。ぜひ応援してください」というメッセージが飛んでくることも。
中には「今日このクラウドファンディングが終わるので助けて」といったメッセージもありました。気持ちはわかるのですが、「なぜ早めにいってくれなかった」と思ってしまうときもあります。
最後に苦しくなってしまう大きな理由として「最初のスタートダッシュがかけられなかった」ことが挙げられます。
そう聞くと「そうか、公開した日にお願いメールを出さなかったからか」と思われる方もいるかもしれません。いえいえ、大切なのは、公開する前のプロセスからオープンにしていくことです。
Raedyforが出している「Readyforサプリ」というメディアのなかに「クラウドファンディングの成功ために知っておきたい4つの期間について」と題した記事があります。
ここで述べられているのはプロジェクト開始から5日以内に目標金額の20%を超えたプロジェクトの成功率は9割。5日で10%を超えたプロジェクトの成功率は7割程度ということです。
CAMPFIREの作成マニュアルにも「目安は1週間以内に目標金額の30%以上を目指しましょう。」と書かれています。こちら「これだけは最初に知っておきたい 10のポイント※必読※」という項目の中にあります。必読です!
5日以内に20%、1週間で30%を超えるためには、プロジェクト公開日にお知らせをしては、遅いという現状があります。
Facebookで告知しても、見る人見ない人がいます。メールやメッセンジャー、LINEで直接その人にお願いしても、すぐに支援をしてくれるとは限りません。
「いま、会社なのでクレジットカードを出したら、買い物していると思われてしまう」と、数時間、ときには数日のロスタイムが発生してしまいます。
スタートダッシュに成功している人が何をやっているかというと、スタート前のプロセスをオープンにしていること。
「こんな挑戦をしたい」と夢を語っていたり、「クラウドファンディングについてリサーチ中」とか匂わせていたり、と準備のプロセスを開示しています。
そして「決めた、クラウドファンディングに挑戦する」と宣言した瞬間、
「まってました」
「やっとか」
「待ちくたびれた」
「いつ始まるんだ」
とクレジットカードを握りしめながら待っている人たちがいたりします。つまり、支援者の期待値を、スタート前から高めているのです。
クラウドファンディングはプロジェクトページの書き方だったり、リターンの魅力だったり、スタートした後のSNSの使い方だったりが方がられがちですが、私が力を込めて伝えたいのは「スタート前のプロセスをオープンにすること」の抜群の効果です。
いまは、公開前にプロジェクトページのプレビューを見られるようにURLを発行することができるので、事前に仲のよい友人や、支援をしてくれそうな人にお見せするのはどうでしょうか。みなさん、心の準備をしてもらいながら、最初の日を迎えましょう。
調達したお金で、集まった仲間たちと一緒に、たくさんの挑戦ができる世界になってほしいです。
そのためにも事前準備がむちゃくちゃ大切です!
ファンドレイザーの鎌倉幸子でした。