「生まれ育った環境に関係なく子どもたちが夢を持ち人生を切り拓ける世界をつくる」というビジョンのもと、世界中の子ども達に移動映画館で映画を届けている特定非営利活動法人World Theater Projectの理事長である教来石小織のトークイベントに行ってきました。
会場は恵比寿にある英治出版のEIJI PRESS Labでした。
教来石さんの著書『ゆめのはいたつにん』(センジュ出版)には、カンボジアの子どもたちに映画を届けるに至った教来石さんの強い思いや、ライフストーリーが描かれています。
カンボジアで映画の上映をすると聞くと「映画なんて贅沢品じゃないの」とか「まずは食糧支援が必要なのでは」と思われるかもしれません。
私自身も公益社団法人シャンティ国際ボランティア会のカンボジア事務所の図書館事業課コーディネーターとして小学校に図書室をつくるプロジェクトの担当をしていましたが、映画と同様、本よりも衣食住の支援のほうが優先順位が高いのではないかといわたことがあります。
もう5年以上前、初めて教来石さんと日比谷の国際協力のイベントであるグローバルフェスタでお会いしたとき、「映画や本の持つチカラ」について立ち話しました。
そのとき、私が伝えた言葉を教来石さんが本に書いてくれていました。6ページ目をご覧ください!
ワクチンや食糧は生きるための手段。本や映画は生きる目的を与えてくれる。
人生の岐路に迷ったとき、本や映画は心の支えになってくれたり、その主人公の生きざまに自分を重ねて同じキャリアを目指そうと目的を持つことができます。
「情報は人が生きる目的を見つけための資源である」と私は思っています。
そして生まれ育った環境に関係なく、情報を受け取る権利はすべての人間が持つ権利です。
カンボジアからスタートしたWorld Theater Projectはいまでは世界各国に広がっています。
団体紹介の動画もありますので、ぜひご覧ください。
これからも応援します。