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「樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展」で健康と病について考えた

【病というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろう】

西武渋谷店で行われている「樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展」に行ってきました。展示されていたパネルのこの言葉に、思わずうなずいてしまいました。

西洋的な二元論の考え方に従えば、病気が”悪”で病気でない状態が”善”。でも、一つのものに表と裏があるように、物事には善の面もあれば、悪の面もあるとわたしは思うんです。そういう東洋的な考え方が自分の体の中に入ってきて、宇宙の大きなものに対して働きかけるような、「祈り」という行為に感応していく。それが総体的にひとりの人間となって生き生きしてくるんじゃないかという感覚なんです。どの場面にも善と悪があることを受け入れることから、本当の意味で人間がたくましくなっていく。病というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろうと。

出典」「文藝春秋」2014年5月号/文藝春秋

健康だけではなく病も受け入れていこう

病があるから健康について考えるきっかけになる。

また健康なときは仕事もプライベートも事故を起こしそうなくらいスピードを上げがちですが、病気になり体と向き合うときブレーキを踏むタイミングや踏み方そのものがわかるようになると思うのです。

カンボジアにいたとき日本からのスタディツアーを受け入れていました。田舎に泊まり、子どもたちとの交流などいろいろなアクティビティをするのですが、体を壊して病院に行くのは張り切りすぎた20代の若者ばかり。

逆にシニアの方はブレーキのかけ方がわかっているので、「これ以上は無理」という沸点がわかっているようでした。自己コントロールができるって年齢から学ぶことも多いのだなと、当時20~30代だった私は気付きをいただいていました。

更年期障害が出始めたとき「おいおい、これが私の体かよ」とわからないことだらけ。「アクセルが踏めないぜー」と、思うように前に進めない日にもどかしく思っていました。

ただ徐々にブレーキの踏みかたを学び、快適な過ごし方を習得しています。(いまさら!?)

それを思うと、12年前、外傷くも膜下出血で倒れたときのほうが「一生、天井がぐるぐる回る生活を送ることになるのかな」と絶望していたな。

なんか人生、これから「深く」なっていきそうで、ワクワクしています。

更年期障害は第二の思春期

知り合いのお医者さんが「更年期障害って言うとがっかりするので、第二の思春期ですよって患者さんには言ってます。」といってくれました。

10代のころ、変わっていく体に違和感を感じたっけ。それと同じなのですね。

老いていけば動かなくなる体をもどかしいと感じると思います。そのリハーサルと思えばこの瞬間もありがたいと思える。老いが怖くなくなった感じがします。

【年齢を脱ぐ。冒険を着る。】

いろいろあるが、女であることを楽しみつくす!

樹木希林さん、ありがとう。

鎌倉幸子(かまくら・さちこ)

アメリカ、オランダ、ドイツ、カンボジアでの海外生活15年の青森県民。現在は東京都在住。認定ファンドレイザー。社会的インパクト・マネジメント/ITコミュニケーションとファンドレイジングが守備範囲。 詳しいプロフィールはこちら。