2007年3月に外傷くも膜下出血で入院しました。
この年の1月に部署の異動があり、新しい仕事を覚えたり、外回りが増えたりで、激務の日々を送っていました。
3月に健康診断がありました。正直「健康診断を受ける時間があったら仕事せねば」と思うくらい仕事が立て込み残業も多く、寝不足が続いていました。
朝から、ふらふらになりながら病院に向かいました。
バリウムを飲んm胃部レントゲンの検査を受けたときに、胸やけがしました。
具合が悪いなと思いましたが「まずかったバリウムのせい」と思い、最後の婦人科検診に向かいました。
乳がん検診のためマンモグラフィ―を受けました。あの胸を挟んでレントゲンを撮るやつです。
私の胸がマンモグラフィーの板にうまく挟まったのを確認したレントゲン担当の技師が、撮影のボタンを押す別の部屋に移動します。
そのとき、激しいめまいに襲われました。胸を挟まれていたので血行が悪くなったためでしょうか。
そこから意識がありません。
断片的に、自分がベッドで運ばれているところ、ドーム型の機械に体を入れられているところ(レントゲンですね)は思い出せるのですが、あとはまったく記憶がありません。
一瞬、目を覚ましたときに、目の前の上司がいました。(名前を呼ばれて目を覚ましたのか、偶然なのかも覚えていません)
その上司にとっさにいま抱えている案件を伝えられたとき、体はおかしくなったけれど頭はまだ大丈夫だと思いました。(本当は頭がダメになっていたのですが)
次の日には母親と面会。そのときの記憶も実はあいまいです。
その日から「世界が回る」状態に苦しめられます。ちょっとでも頭を動かすと、目の前の世界が「ぐるぐる」回りだすのです。
ちょっとでも頭を動かしただけでもそんな感じなので、ベッドから身を起そうものなら、天井が目の前に迫ってくるようなときもありました。
平衡感覚がおかしくなっているのか、退院したあと、近所を散歩したら、どちらが東西南北かわからなくなり、迷子になりそうになったこともありました。
世界が回る状態は数ヶ月続きました。その後も、疲れやすくなったり、集中力が持たなくなった気がします。
「なんでこんな体になっちゃったんだよ」「いつまでこれが続くの」と、見えない将来の不安に毎日泣いて過ごしました。
私は幸い「病院で倒れた」ので、すぐに治療をしてもらえました。(すごいラッキー)
ただ、人はいつ、いかなるときでも死ぬリスクがあることを身をもって知りました。
外傷くも膜下出血で倒れことは辛かったけど、一日一日を生きられるありがたさ、人とご縁をいただけることの尊さを意識できるようになったのは大きな学びでした。
助けてくれた皆さんに感謝を。
やりたいことはやろう!行きたい所に行こう。
そして、生かされた命を、精いっぱい生きよう。
それを心に今日も生きています。