クラウドファンディングの挑戦中は、新着情報(Readyfor)・活動報告(CampfireやGoodMorning)・活動レポート(Makuake)を公開し、それをFacebookやTwitterで拡散し、支援の呼びかけを行っているのではないでしょうか。
また電話、メール、LINE、Messanger、TwitterのDMで個別に支援のお願いメッセージをすることもありますよね。
最近では加えて、YouTubeやFacebookライブを使って動画でクラウドファンディングのプロジェクトの紹介や関係者を招いたトークイベントをされる方も!
とにかく、クラウドファンディングの挑戦中は、目標金額達成に向けて、ありとあらゆる手段を駆使し、挑戦者のみなさんは発信しています!
そして、ついに、目標金額達成!!
最終日に、感謝の言葉をFacebookなどに載せ、クラウドファンディングのプラットフォームのメッセージ機能を使って、支援者のみなさんにお礼のメッセージを伝える。
「あぁ、やりきった」と、燃え尽きる…。
プロジェクトは達成!多くの支援者との出会いもあり、本当に幸せですー
ちょっと待て!
その後、支援者を放置していませんか?
支援者は事業の内容に関心があるのであって、クラウドファンディングそのものに関心があるわけではない
支援者はクラウドファンディングで示されたプロジェクトに関心を寄せるのであって、実行者のクラウドファンディングの発信とかのがんばりに関心があるのではありません。
中には、クラウドファンディングのコンサルがそのやり方に興味があって、支援をして様子を見ているケースがあるかもしれませんが。
支援者は大なり小なり、お金を提供した人たちです。そのお金がどのように使われているのかに関心があります。
クラウドファンディングの期間中、これだけ発信したんだから、もういいでしょ
クラウドファンディングをスタートしたとき、まだ事業がスタートしてなかったじゃん。払った金がどう使われているのかが知りたいのだよ!!!
クラウドファンディングの期間中に発信すればするほど、終了後に報告がないと、違和感を感じるものです。
金のお願いだけされて、逃げられた感じ…
ファンドレイジング(資金調達)の黄金律があります。それは
ASK:支援のお願いをすること
THANKS:お礼を言うこと
です。ファンドレイザー仲間と盛り上がったのが「1回ASKしたら、お礼は7回くらいやる気持ちで!」という話です。私も、なるほど、そうだよなと納得しました。
クラウドファンディングの実施中、支援をしてくれた瞬間、クラウドファンディングが終了した日にお礼を伝えているケースがほとんどですが、そのあともTHANKS(お礼)とともに報告をすることが大切です。
お礼の仕方は
ようにしましょう。
新着報告・活動報告・活動レポートにお礼と報告を載せることで、支援者以外の人も読んでくれる可能性があります。
このプロジェクトの実行者は本当にていねいなコミュニケーションを取っているんだ。信頼できる!次にこの実行者がチャレンジするときには応援したい!
クラウドファンディングが終了してもそのプロジェクトページはプラットフォームがつぶれたりしない限り残り続けるし、案外終わってからも見られてるんですよね。
新着報告・活動報告・活動レポートに情報をアップしても、支援者がそれに気づいてくれない可能性もあります。
クラウドファンディングのプラットフォームは支援者にメッセージを送る機能があります。そこにメッセージを書いて送信すれば、支援者が登録しているメールにそのメッセージが届きます。そのために「見逃す」ことを防ぐことができます。
お礼と報告のタイミングはスケジューリングしてカレンダーに書き込んでおきましょう。
以下は一例です。
最初のTHANKS:支援をしてくれた時
2回目:クラウドファンディングのプロジェクト終了日
3回目:終了日から2週間後
4回目:終了日から1ヶ月後
5回目:終了日から3ヶ月後
6回目:終了日から半年後
7回目:終了日から1年後
この期間中に事業が完了したら、その報告もする!
私が伴走支援をして、目標金額10,000,000円のところ、596人から13,520,000円のご支援をいただいた終了した『映画「X年後」第3弾、被曝問題をテーマにアメリカ上映へ!』も終わってからの報告を心掛けています。
アメリカで上映するためにアメリカでの取材を計画していました。その費用をこのクラウドファンディングで呼び掛けていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、なかなか渡米できません。
支援をしてくれた人は「一体どうなっているのだろう」と当然不安に思うでしょう。
そこで定期的に、報告をしています。
短い文章でも一筆入れるだけで「自分だけに届いた感」「スペシャル感」が増します!
X年後の支援者はクラウドファンディングに慣れていない方が多く、郵便振替でも支援をお受けしていました。
代理支援について 〜インターネットでのご支援が難しい方へ〜
「応援コメント」を見ると、実行者の伊東さんが代理購入をしているのがわかります。
その方たちにはメッセージ機能を使っておくっても届かないので、ハガキでの送付をすることにしました。
お金はかかるかもしれませんが、映画の完成と上映ができるときまでていねいに進捗報告をしていくことを決めました。
支援者も実行者も、事業が完了するまで気持ちを通わせながら進めていくことで「支援してよかった」「悩んだけどクラウドファンディングに挑戦してよかった」と双方の満足を感じることができるでしょう。
クラウドファンディングの挑戦は今回で終わりですか?
もしかしたら、近い将来、もう一度挑戦したいと思う時が来るかもしれません。
クラウドファンディングの終了後、その事業がどうなったのかの報告もお礼ない人から再度お願いが来て、支援をしたいと思うでしょうか?
あやしい…
前に支援したお金…ちゃんと使われたのかわからないし
逆に、事業の進捗報告を発信していたり、支援者と対話している実行者は、「この人なら任せられる」と思われるでしょう。
対話をすることで支援者が「私もメンバー」という仲間感を感じて末永い応援団になってくれる可能性もあります。
将来、2回目のクラウドファンディングに挑戦するときに、お礼と報告をきちんとしていた実行者は強い。
逆に、お礼や報告がまったくなかった実行者は、過去の支援者の不信感からのスタート、マイナスからのスタートになる可能性も!あの人は、お金のお願いはするけどお礼も報告もないと、SNSで書きこまれるかも。
ぜひ、ASKとたくさんのTHANKSを心掛けましょう。