日本評価学会「第27期評価士養成講座」を受講しています

日本評価学会が開催している評価士養成講座を受講しています。評価士養成講座はたいへん人気がある講座のため、申込開始からすぐに定員に達してしまいます。

今年は絶対に受講すると、募集開始日にはサイトにアクセスして速攻申し込みました!

評価士とは

そもそも評価士とはどのような資格なのでしょうか。

評価と聞くと、通信簿の点数を付けられるイメージがあるかもしれません。

でも実際には「評価」という言葉通り、評価には「価値を評す」という意味があります。

事業の価値を見出す手伝いをする人が評価士だと私は思っています。

評価士養成講座とは

評価士養成講座の目的については、日本評価学会のサイトで紹介されています。

近年、我が国においては、公共事業、学校教育、福祉、ODA等をはじめとする様々な分野の政策や事業に関するアカウンタビリティが求められており、こうした社会一般からの需要に応えるために、評価システムの導入や事業評価の実施が進められています。しかし、評価の専門性を持つ人材は未だ十分に育っていないのが現状です。 この状況を改善するため、評価に関する専門的能力を身につけた人材を養成してその能力を認定し、各分野における評価の向上に資することが本講座の目的です。

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第27期評価士養成講座のプログラム

プログラムは以下の通りです。

第1単元

評価概論と関連法規
評価者倫理と評価者の社会的責任

第2単元

評価の基礎理論
評価の設計

第3単元

分析手法① セオリー評価(ロジックモデルの構築)
分析手法②
分析手法③ データ収集・分析(定量的手法を中心に)
データ収集・分析(定性的手法を中心に)
分析手法④ インパクト評価
分析手法⑤ 効率性評価

第4単元

分析結果の判断とフィードバック

第5単元

①学校評価の現状と課題
②行政評価の現状と課題
③大学評価の現状と課題
④ODA評価の現状と課題
⑤NPO評価の現状と課題
⑥自治体評価の現状と課題
⑦ミュージアム評価の現状と課題
等、その他時機を得たテーマに基づく分野

第6単元

今後の評価の展望

受講方法

第26期までは教室での受講だったようですが、今年は、新型コロナウイルス感染症の影響もありオンデマンド&オンラインによる開催です。

オンラインライブによる講義の前に、オンデマンドの授業を見ておく形です。

オンラインの授業では、質疑応答の時間が中心となります。ですのでオンデマンドの授業を受けていないと参加は難しいかも。

ただどの講師の先生も質問には丁寧に答えてくれるので、しっかりと講義を事前に聞いて、疑問をメモし、オンラインの授業の際に質問することをおすすめします。

受講した理由

国際協力NGOの事業形成・評価の担当者として、評価について幅広く学びたかったことと、日々の業務で実践をしたいため受講しました。

また、自治体の基本構想・基本計画策定支援を行っていたとき、構想・計画の策定と並行して評価のデザインも同時におこなえないのだろうかと思っていました。

今回は国際協力の分野での評価だけではなく行政評価についても学べるので受講を決めました。

今日(2021年2月27日)は、国際開発センターの佐々木亮先生と、広島大学の石田洋子先生の講義がありますが、視聴教材での授業を受けて「なるほど、これはこういう意味だったのか…」と腑に落ちる点が多く、勉強になっています。

言葉は知っていたのですが、その意味を深いところまで認識していなかったものも、丁寧な説明を聞き「すとんと落ちる」そんな瞬間がありました。

私が仕事をしている団体でも事務局長が昨日、「ロジックモデルづくり」をやっていこうといっていたし、社会的インパクト・マネジメントが浸透してきているのがうれしい。

いま、事業者として理論と実践の両輪が回せる立場なので、学びを検証していきたい。そして、今回だけではなく継続的な学びを、組織はもちろん、社会に還元していたい。それをやって私自身が社会的インパクトマネジメントを語れるようになるのだと思います。

鎌倉幸子(かまくら・さちこ)

アメリカ、オランダ、ドイツ、カンボジアでの海外生活15年の青森県民。現在は東京都在住。認定ファンドレイザー。社会的インパクト・マネジメント/ITコミュニケーションとファンドレイジングが守備範囲。 詳しいプロフィールはこちら。