紆余曲折がありながらも無事にサントリーニ島に渡る船に乗れた私。
ちなみに座る席は決められています。私はエコノミークラスのE33でした。(写真はエコノミークラスのものです)
私の隣にはギリシャの彫刻のように美しい女性が!
そしてその女性がカバンから取り出したものとは!?
本!
ギリシャ語の本(だと思う)を読む、美しい横顔の女性を見ながら、「私も本を持ってたよな」とリュックをごそごそ。
あった!
昨日から読んでいる『レス』(早川書房)を発見!
『レス』の内容はこちら!
ピュリッツァ―賞受賞の風刺コメディ小説! J・アーヴィング、D・エガース絶賛!!
50間近のゲイの小説家、アーサー・レスのもとに元恋人から結婚式の招待状が届いた。レスは結婚式を断る口実に、世界中の文学イベントの招待を受けることに。だが、イベントはどれも何だか変なものばかり、彼はいつも空回り……。作者自身が投影されたメタ小説
早川書房の公式サイトより
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000014277
世界中を逃走しても考えることは別れた若き元恋人フレディのことばかり。
イタリアでの仕事が終わり、ドイツにやってきたレス。
ドイツ語が堪能だということを買われて大学で教えるはずが、レスのドイツ語は?そして、バーに連れて行くといった男子学生がレスを連れて行ったのは自分の部屋?
このドイツ編が、抱腹絶倒!
もちろん恋するオトコのセンチメンタルな場面もあるのですが、それすらも滑稽に描かれています。
読み始めたら止まらない…そんなとき、アナウンスが!
「レディース・アンド・ジェントルマン!これから船は波が荒い場所を通ります。どなたさまも、席にお座りになりますよう」
はい。私、船酔いする人間です。
船が揺れる
「うぉぉぉ、酔う!」
「くくくくく、最高だ」
「あ、だめだめ、目が回る」
「目が回っても、目が離せない」
隣でギリシャ彫刻のような女性は、まさに彫刻のように表情を変えずに本を読んでいます。
その隣で私は、船内で大声で笑えないので肩を震わせ、その数秒後、酔いを覚ますために椅子に深くもたれかけるなど「情緒不安定」な人になっていました。
本の書評はまた書きますが、このブログにある通り、それだけエキサイティングな本です!
ちなみにこちらは昨日、ミコノス島のOrnos Beachで読んでいたときにツイートです。