Categories: アフガニスタン

アフガニスタン出張のときの服装をどうしたか ‐ 市場で服をつくるプロセスを公開

アフガニスタン出張のとき、困ったのが服装です。

当時私は、カンボジアで仕事をしていて、カンボジアから直接アフガニスタンに入ることになっていました。

カンボジアは暑い国なので、半袖を着ていました。

でもアフガニスタンでは女性は肌を見せるのがNGなので、着るものがありません。

「これは困った」と、仕事の依頼先にSOSを出したところ、1着の衣装を届けてくれました。

それが、上の画像の青と紫の衣装です。

ただ1週間もいるので、1着だけだと心もとないので、現地調達をすることにしました。

アフガニスタンで服をどう調達したかを記事にしますね。

仕事の依頼主に服をもらう

上にも書きましたが、まずは仕事の依頼主に「服を1着ください」とお願いしました。

そうしたらパキスタンで買ったという、服を一セットもらいました。

正確にいうとカンボジアからパキスタンのイスラマバードの空港までは、普通の洋服を着ていました。(長袖、長いスカートで、肌は見せないようにしていましたが)

パキスタンのゲストハウスで、青と紫の服を受け取り、その次の日にそれを着用しました。

女性スタッフから借りる

アフガニスタン人の女性スタッフから借りました。それがこちらです。

ありがたいことに、みんな心配してくれて、服が困らないようにと貸してくれました。

服をつくる!これがオーダーの仕方だ

せっかくアフガニスタンに来たので、服をつくることにしました。

カンボジアとかだと、市場に行って布を選び、同じ市場にいる仕立て屋さんにサイズを測ってもらって仕立ててもらいます。

でもアフガニスタンの場合はちょっと違いました。とくにジャララバードは女性が外を歩くだけでも嫌がられる土地。市場の仕立て屋も全員男性です。

その男性の仕立て屋さんに、体を触らせサイズを測ってもらうこともNGなのです。

そこでこのような流れを取ります。

市場に行って布を選ぶ(ここまでは私でもOK)

           ↓

オフィスに戻り、その女性スタッフが私のサイズを寸法する

           ↓

女性スタッフが家に戻り、私のサイズが書かれた紙を家族(男性)に渡す

           ↓

その家族(男性)が、仕立て屋に私のサイズが書かれた紙を渡す

           ↓

仕立て屋が仕立てる

           ↓

その家族(男性)が、取りに行ってくれる

           ↓

女性スタッフに渡しに服を渡す

           ↓

私がオフィスで受け取る

伝言ゲームのようです。

また、試着をすることなく受け取ることになります。

まぁ、ゆったりとした服なので、試着は不要だと思いますが。

現地の人と同じ服を着ると安心を感じます

「外国だから服なんてどうでもいいじゃない」と思う人もいるかもしれませんが、郷に入っては郷に従えで、地元の人が着ているものを着るのが一番安心します。

とくにアフガニスタンの場合は、女性の服装についてはとても気をつける必要があると思いました。

服を着ていれば余計なトラブルに巻き込まれるのを極限まで避けられるのであれば、それに従うのが一番です。

最低でも長袖、長いスカートをはいて現地に入り、服を調達するのがよいかと思いました。

アフガニスタン出張のヒントになれば!

※2006年、まだアフガニスタンに出張できたときの記録です。

鎌倉幸子(かまくら・さちこ)

アメリカ、オランダ、ドイツ、カンボジアでの海外生活15年の青森県民。現在は東京都在住。認定ファンドレイザー。社会的インパクト・マネジメント/ITコミュニケーションとファンドレイジングが守備範囲。 詳しいプロフィールはこちら。

Share
Published by
鎌倉幸子(かまくら・さちこ)