本日・2020年1月16日(木)に開催された横浜市立大学エクステンション講座「地域指標を活用した住民参画型の持続可能な地域づくり-米国からの学びと日本の挑戦」を受講しました。
講演を聞きながら取ったメモを公開します。
本当にメモ‥…。
「目標・指標の可視化による参加型の地域づくり」 講師 コミュニティ・インディケーター・コンソーシアム 事務局長 Chantal Stevens 氏
- コミュニティアクションの基礎として指標を使っている
- 傾向や事実を示すための(時間的、地理的、目標をベースにする)もの
- 時間的:一定の期間のものをみる
- 地理的:地図やグラフを見て近隣地域屋に多様な地域と比較する
- 目標をベース:水質基準、コミュニティが適切と認める元がベース(貧困ゼロ、犯罪率ゼロ)
- 地域指標は複雑なシステムを伝えるために使う。地域が参加することが大切
- 測定するとしたら地域の人が話し合いのテーブルに着く必要がある
- 地域と意思決定者に情報を伝えることで、ステークホルダーの参画を促す。どのような変化が起こったかも示す
- 地域指標は強い地域をつくるために役立つ
- 地域は価値を持っている
- 指標は複雑な問題への窓
- 指標は行動のための共通言語を生み出す
- 指標は背景、ストーリーを伝えるのにも役立つ
- 指標により法改正が行われる可能性もある
- ロードマップを特定することに役立つ。データに関してゴールを加えて手段をつくりその値を見直すために使う。
- テキサス州サンアントニオ。助成金を受ける前にどの指標取り組むかを決めなければいけない。
- Participation in the process can be as important as he indicators themselves! 指標の特定に参加した人たちは新たなスキルを学び、得ることもできる
- 枠組みをつくってその指標をつくることが役立つ。SDGsもその枠組み
- その地域特有の目標を立てること
- 誰が関わるのか。コミュニティの人、関係者、専門家、組織のスタッフなどが参画することが必要。グループ間のバランスを保つことが大切
- leading indicators:先行指標を持つことの重要性は、住民が対応できることがわかりアクションが起きる(健康的な食べ物を提供するためにファーマーズマーケットを開くなど)
- 指標とは
- Meaningful&Relevant:関係していること
- Available&Measurable:入手して測れるもの
- Logically or scientifically defensible:論理的なもの
- Reliable:信頼できるもの
- Leading:先行していて、アクションをするためのもの
- 定量データがないときはストーリーとして伝える
ローカルSDGs「5goals for 黒部」の取り組み 社会福祉法人黒部市社会福祉協議会総務課課長補佐 小柴 徳明氏
- 黒部の地域を見える化することで、市民が気がつく、疑問に思う、課題に思う、さらに調べる、Actionにつながるようにする
- 市民の参加を促す!かt動画見える、活動が残る、個人の貢献度が見える仕組みをウェブ上でつくる予定
- 黒部市社会福祉協議会の経営戦略係の仕事は「10歩先を見て考える」こと。
- 「人・物・金・時・情報」の5つの概念で物事を考えていく
- actcoinを活用する予定!
- ウェブサイトも構築中!
- 5 goals for 黒部からSDGs目標との親和性を感じてもらう
- 黒部市社会福祉協議会のウェブサイト https://www.kurobesw.com/
パートナーシップで進める 地域づくり テキサス州「CAN」の取り組み コミュニティ・アドバンスメント・ネットワーク事務局長 Raul Alvarez 氏
- 人口統計を見てどういう人がまちにいるかを知る必要がある
- 26のパートナーネットワーク団体から成り立っている(政府、教育機関、病院、商工会議所、公共交通機関、資金提供機関)
- 指標を選ぶ前に地域のビジョンを明確にする。メンバー間でなにに取り組むかを決める必要がある。「こういうコミュニティをつくりたい」という視点をビジョンにした
- 貧困についての指標。人口統計的なデータが使う。貧困を削減したら経済的に成功しているということになる。5年前のデータは16%が貧困率。いまのデータは12%。2020年は10%にしようと目標を持つ。
- 白人、ヒスパニック、黒人、アジア系での貧困率は違うのでそれもきちんと確認する。アメリカは人種的な耐用性がある国なので、細かく見て行く必要がある。
- 年齢別、性別などを細かくチェックし、格差を認識する
- 全人口での「割合」でみる
- データをどのように使うかという情報を提供している。誰が取り組んでいるかも明確にすることで人々が参加できやすいようにしている
- ウェブサイトを使うことで情報を発信することができる
- ワークショップのような場で対話をすることが大切
パネルディスカッション
参加が形式的になる場合がある。形はとるが実質が伴わないことがアメリカでもあるのか。ある場合、どう解決するのか。人々が参加したいと思わせるために何をするべきか
- どうやってテーブルについてもらうかが問題。問題に取り組むにふさわしい人に来てもらう。ポスターを張ったりするなど情報をリーチさせる。関心がある人たちのところに実際に行く。地域の人たちに職場の人たちに話をするようにお願いしたりする。なんのために予備としているのか明らかにすることが必要。何を聞かれるのかもわかっていることが大切。クリアにすることがテーブルについてもらうために大切なこと。尊重することも大切。参加する人が集まりやすい場所、時間にする。デーケアを置いたり、バスチケットを渡すなどすることを考える
- コミュニティはそこでつながるものがあるもの。子どものつながり。場所のつながり。さまざまなもの、共通なものがある人たちを指す
- そこに住んでいる人、地域の課題に関心を寄せる人をパートナー組織に入ってもらうようにしている。図書館を会場として頻度高く使っている。常にいろいろな人からフィードバックをもらっている。地域の中で発表する場を持って、反応を見る。成功するとみんな課題にフォーカスをするときちんと成果が出ると望みを持つようになる。そうすることによってやっても無駄という気持ちを払しょくする
- 「誰に聞いてほしいのか」「誰に話をして欲しいのか」としっかり持つ。アウトリーチして、先方のところに出向いて声を聞く。全中学生と高校生にアンケートを取ったこともある。
指標をつくる前に、自分の地域をどうしたいかという共通のビジョンや目標の設定が大切という意見もあったが、日本だと大変か
- 協会や図書館など地域の人たちとすでに関係がある組織にリーチする。参画することに意義があると感じてもらえる、信頼してもらうことが大切
- KPI、パフォーマンスマネジメント・メジャメントもやった。KPIをマネジメントツールとして使っていてコミュニティビルディングには使っていない。ビジョンがありゴールがある。その下にコミュニティが関心を持っていること、それをトラッキングして測定するものがある
- 地域指標はコミュニティビルディング、KPIは管理ツールなので、コミュニティをつくるための指標とは分けて考えてみようということ
- コミュニティは場所に縛られている概念ではない。考え方、属性を共有している人たちと考えると地域という枠を超える